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路上で生活する子どもたちを海外で見たことはあるでしょうか。彼らは「ストリートチルドレン」と呼ばれ、世界的な社会問題の一つです。

北タイの主要観光都市であるチェンマイ県やチェンライ県のナイトバザール周辺等でも、観光客の増加に伴なって子どもたちの数も増えています。

様々な団体が問題解決に取り組んでいますが、家を出て路上で生活する子どもの数は減少していません。

著しい経済発展は、結果として貧富の格差を一層広げ、人々は物質的な豊かさを求めこぞって都市に流れ込んでいきます。

その陰で子どもたちは、家庭の不和、暴力、さらには家庭崩壊に直面し、最後に残された道ー路上での仲間との生活ーへと歩まざるを得ない状況に追い込まれていきます。

このようなストリートチルドレンの行く手には過酷な児童就労、幼児売春、麻薬、HIV /AIDS感染等が待ち受けています。

カルナーの会のスタッフや会員がチェンマイを訪問した時に、夜遅く観光客相手に花を売ったり、物乞いをしたりしているストリートチルドレンの実態を知りました。

彼らは多くの場合、タイ北部または国境の町メーサイを通ってビルマ側からやって来ている山岳民族の子どもたちです。

彼らの多くは国籍を持っておらず、家族を養うため、物質面での豊かさを求めるためなど、10歳に満たない内からナイトバザールなど観光客の多く集まる場所で観光地で花を売ったり、物乞いしたり、またスラムや路上で生活したりする等、過酷な状況に身を置かざるをえない状態に陥っています。

自分自身を守る術を知らないでいる子どもたちの身のまわりで、両親の離婚、過酷な児童労働、子どもの家出、子どもの麻薬中毒、若年での妊娠や子どもをターゲットにした売買春行為等の問題が、毎日のように起こっているのです。

soukai

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